投稿続々 「すごすぎ」「頼りに」 ツイッターでハッシュタグ話題

“#困ったときは共産党に相談”

「#(ハッシュタグ)困ったときは共産党に相談しよう」が、インターネットの短文投稿サイト・ツイッターで、大きな話題となっています。もとは「困っている人に対して相談できますよ!という情報をひろげるために作った」(日本共産党)というもの。ところが、共産党に相談して助けられたという人たちからの体験談が続々と寄せられ、共産党への見方が変わったという投稿も多数見られるようになりました。一方、「やらせではないのか」と疑う書き込みも。事実はどうなのかー。     (長沢宏幸)

「いや正直、ハガキがポスティングされて『どーせ読まねーんだろ?』的な感じで、狭い!と感じてた歩道の事書いたら、マジで共産党の議員さんが電話してきてくれました。 信じてなくてごめんなさい!」
「#困ったときは共産党に相談しよう」(ことば)の投稿のまとめをのぞくと、こんな体験談がずらり。多摩市に住む主婦、広瀬久美さん(44)も、そんな体験をした一人です。相談のきっかけは、フリーランスのジャズドラマーの夫の収入がコロナ禍で絶たれ、困った末に共産党にメールで相談しました。
「すぐに返事が来ました」と広瀬さん。その後、外出自粛中でもあり、パソコンの会議ソフトを使って相談を継続。アドバイスを受け、雑所得を理由に申請できない「持続化給付金」の改善を求めて音楽家の仲間やライブハウスの経営者らとインターネットによるアンケートと署名活動に取り組むことに。短期間に約3万9000人分の署名が集まり、立憲、公明、共産などの各党や政府に届けました。政府は今、給付対象とする方向で動いています。

行動力がすごい
子どもが生まれてから国会中継をよく見るようになったという広瀬さんですが、署名活動とは無縁でした。「国会中継で見ていた政治家の人たちと実際に会って、力にもなってくれるなんて夢にも思っていなかった」と、楽しそうに笑います。
「署名活動なんて生まれて初めてのことで、一人では何もできなかった。これまで政治は政治家が勝手にやっていると思っていました。でも今回の署名を通して、声をあげることの大事さを知りました」と、きっぱり。
そして共産党については、「中国のイメージが強い人も多いようですが、実際はまったく逆でした。困っている人に寄り添い、支えてくれる。ありがたく、頼りになる存在です。行動力もすごい」と話します。

見かけた看板
「職場への通勤途中に看板を見かけていたので、ダメ元で飛び込んだ」というのは、内定が決まっていた転職先から、妊娠を理由に取り消された女性(44)です。
「早く出社してほしいと言っていたのに、妊娠を知ったとたん、雇用はできないの一点張り。ショックでした」
東京労働局に相談したことを会社側に告げると、雇用はすると態度を変えましたが、謝罪はありませんでした。納得のいかない女性は、ふと通勤途中で目にしていた「日本共産党千代田地区委員会」の看板が思い浮かび、昼休みに事務所を訪ねました。
「なんとなく共産党は労働者の味方というイメージがあった」という女性ですが、それでも「こんな相談にのってもらえるのか」と、思い悩んだと言います。手紙を置いて帰ると、「すぐに連絡がきました。数日後に会って相談しましたが、その時にはもう、いろいろ調べてくれていて、トントン拍子でした」と女性。実際、個人でも入れる労働組合「ユニオンちよだ」のメンバー同席のもと、団交が実現。その後、マタハラの事実を認め、謝罪し、再発防止に努めるという旨の謝罪文と合意書が届きました。女性が求めていたほぼ100%の結果でした。
「自分はたまたま共産党の看板の前を通っていたので相談できたけれど、どこに相談していいのか分からず,泣き寝入りしている人も少なくないのでは。多くの人に『困ったときには共産党に相談しよう』が届くといいですね」と話しました。

ことば
#=「ハッシュタグ」と呼び、投稿内で使うキーワード。この記号をつけたキーワードを、ツイッターで、まとめて見ることができます。キーワードの検索数が多くなると、話題の言葉としてランキングされることもあります。最近では「検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグが数百万件にのぼり、安倍内閣に強行採決を断念させる大きな力を発揮しました。