大学選択「学費を判断基準」6割/ FREEが9千人調査

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生活実態調査の結果を発表した、FREEが主催したシンポジウム=16日、参院議員会館(WEB版」しんぶん赤旗」より)

進学先を選択するにあたって学費を判断基準にしている学生が6割にのぼることが、「高等教育無償化プロジェクトFREE」(FREE)が取り組んだ実態調査で明らかになりました。

高すぎる学費のため、食費まで削っているとの声も多く寄せられており、16日に国会内で開かれたシンポジウムで調査結果を報告したFREEのメンバーは「抜本的な学費の値下げが求められています」と語りました。 ➡︎シンポ詳報

調査は、2018年9月から19年12月末まで行い、300を超える大学などに通う学生8798人が回答しました。

「進学や学部選択にあたって、学費を判断基準としたか」の設問には、「非常にした」2195人(25・4%)、「少しした」2940人(34・0%)の計59・4%にのぼりました。

就職先を考える上で、奨学金の返済などが影響したと答えた学生も65%に達しました。
約85%の学生がアルバイトをしており、「学習時間が削られる」と3031人(46・2%)が回答。「食費を削っている」は1929人(26・1%)でした。

FREE事務局長(東京大学4年)は「4月から始まる新しい就学支援制度は、支援対象が狭く不十分です」と述べ、

▽学費値下げへ予算拡充
▽授業料減免の対象拡大
▽有利子奨学金を無利子にし、給付型奨学金を増やす

の3点を求めました。

新型コロナウイルスによる影響についても「バイト先が休業になり、学費を確保できない」「留学が延期になり、進学先がなくなった」などの声が寄せられており、実効性ある対策を求めています。

(2020年3月17日付「しんぶん赤旗」より)

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