東京都の日本共産党中央地区委員会と、おぐり智恵子、奥村あきこ両区議は5日、築地市場の豊洲移転1年を前に、築地場外市場の商業施設「築地魚河岸」内の店舗を訪ね、移転の影響調査をしました。

業者からは、商売の厳しさ、都が豊洲移転を強行したことへの不満が語られ、築地に市場を戻してほしいとの声も出ました。

業者の男性の話を聞く奥村、おぐり両区議=5日、東京都中央区(「しんぶん赤旗」提供)

築地魚河岸は、市場の豊洲移転後も「築地の活気とにぎわいを継承する」として区が2016年に設置した生鮮市場で、約60の仲卸業者が入居しています。

「ここに来て商売になるかと思ったけど大変」と話したのは、シャケ魚卵を中心とする加工品を扱う「魚河岸仲代」を経営する男性(70)。
飲食店などの買い出し人の足は遠のいたと言います。

息子に任せている豊洲の仲卸店舗も買い出し人が減少。駐車場の確保など買い出し人の負担が大きいと訴えます。
「築地も豊洲もみんなつぶれちゃったら、いくらきれいな建物造っても意味がないよ」

阿部水産の経営者(75)は「あっち(豊洲)に行く必要なんてなかった。豊洲の店も厳しい。はしっこだから客が来ない」と嘆きます。
「市場が(築地に)戻ってきたらいいけど。知事もはじめはそう言ってたのにね。向こう(豊洲)は駐車場も高いしね」

鮮魚店店長の男性(43)も「商売は厳しい。プロは来ない。市場は築地に戻ってほしいと思う」と語ります。

鮮魚店のおかみさんは、豊洲で朝競り落とした品物が、築地魚河岸の開店時間の午前5時には届かないため、 朝早くから訪れていた飲食店などの得意客が離れてしまったとこぼしました。

築地魚河岸の2つある建物のうちの1つは、観光客でにぎわう波除(なみよけ)通りに面する入り口から5軒続けて空き店舗に。
店舗の家賃(1区画18~20万円)を3分の1に減額する措置が今年3月に終了したのを境に空き店舗が増えました。

調査では、空きスペースの活用や集客イベント、地元周辺住民の誘客などの要望が出されました。
区議団はこれらを論戦や政策提言に生かします。

(2019年9月6日付「しんぶん赤旗」より)