【若者憲法集会】参加者らデモ “参院選で希望ある政治を”

2019年6月11日

夏の参院選で安倍政権による9条改憲を阻止し、希望がもてる新しい政治を実現しようと9日、若者が呼びかけたデモが東京・原宿で行われました。

「9条いいね」「安倍はやめろ」とコールする若者憲法集会の参加者=9日、東京都港区(Web版「しんぶん赤旗」より)

全国から集まった1500人(主催者発表)はサウンドカーのリズムにあわせて「兵器を買うな 学費にまわせ」「選挙に行こう」などとコール。
表参道を行進しながらアピールしました。

デモは、若者憲法集会実行委員会と「未来のための公共」(未来公共)が共催しました。

横浜市に住む大学3年生(20)は、安倍政権は9条改憲を狙っているが、反対する市民の力で押し返していると指摘。
「憲法を守り生かすためにも、参院選で私たちの思いをしっかり示しましょう」と呼びかけました。

未来公共のメンバーで大学4年生の谷虹陽さんは、平和の流れに後ろを向く日本の政治を変えたい、と訴え。
「野党だけでなく市民も声をあげることが大切です。それが民主主義です」とスピーチしました。

盛岡市の大学4年生(23)は、「安倍政権がやってきたことは、平和や民主主義、立憲主義を踏みにじるものばかりじゃないですか」と述べ、憲法にもとづいた政治をするために市民と野党が力をあわせてたたかいたいと強調。
「今こそ、政治を私たちの手に取り戻しましょう」と呼びかけました。

若者憲法集会実行委は、デモに先立って分科会やメイン集会を開催しました。

若者憲法集会 志位委員長がスピーチ

デモに先立つ集会では、日本共産党の志位和夫委員長がスピーチし、「憲法を生かして希望ある日本をつくりましょう」と訴えました。icon-arrow-circle-right全文はこちら

志位委員長は、憲法9条について、侵略戦争への反省とともに、広島・長崎への原爆投下の体験をふまえてつくられた「宝物」と述べ、9条を生かした平和日本にこそ希望があると訴えました。

個人の尊厳を保障する13条、生存権を保障する25条、教育の機会均等を保障する26条をあげて、ジェンダー平等、最低賃金引き上げ、学費半減・無償化を求める運動のよりどころにもなっていると指摘しました。

そして、憲法1条には、天皇の地位だけでなく、憲法で最も大切な原理―国民主権の原理が書かれていると述べ、「社会を変え、時代を変えるのは、主権者である国民のたたかいです」と強調しました。

参院選の32の1人区で野党の統一候補ができたと報告し、「今度の参院選を主権者・国民が大いに力を発揮して、若い皆さんが希望がもてる方向に日本の政治を変える選挙にしていくために、ご一緒にがんばりましょう」と呼びかけ、大きな拍手に包まれました。

(2019年6月11日付「しんぶん赤旗」より)