【都選挙管理委の報告書】自公議員 政治資金で舌鼓

東京都選出の自民党、公明党などの国会議員が政治資金で多額の飲食をしていることが2017年分の政治資金収支報告書(都選挙管理委員会)で分かりました。

政党助成金や個人・団体・企業の献金を原資とする政治資金を高級料理店での飲食などに費やす実態は、庶民感覚からかけ離れていると同時に、政治家の倫理意識が問われそうです。

飲食への支出額が最も多かったのは、自民党の赤枝恒雄前衆院議員(比例東京)。
「研修会費」という名目で、507万円以上も支出しています。
港区の高級イタリアンや海鮮料理店など、「研修会」とは縁遠い飲食店の名前がズラリと並びます。

次いで多かったのは、自民党の鴨下一郎元環境相(衆院東京13区、都連会長)。
409万円以上にのぼり、千代田区の高級ホテルでの会食や、高級果物店、チョコレート専門店での買い物などがありました。

3番目に多かったのは、松原仁衆院議員(無所属)の260万円。
千代田区の料理店、高級日本料理店などで飲食を重ねました。

自民党の若宮健嗣・衆院外務委員長(衆院東京5区) は、港区の割烹、中央区のふぐ料亭などで166万円。
防衛副大臣在任中には海外出張で滞在したドバイ(アラブ首長国連邦)、ミュンヘン(ドイツ)、パリ(フランス)のレストランやバーで支出していました。

自民党東京都連は1,842万円以上を支出。
「会議費」名目で港区六本木の会員制高級クラブでの支出もありました。

公明党の太田昭宏・元代表(衆院東京12区)は港区や千代田区の割烹などで199万円以上、高木陽介・元経済産業副大臣(衆院比例東京)は中央区銀座の割烹などで135万円以上を支出しています。

(2018年12月5日付「しんぶん赤旗」より)