【衆院予算委】陸上イージスなど米国製武器爆買い 将来のつけ1.5兆円/宮本徹議員が追及 

岩屋毅防衛相は2日の衆院予算委員会で、米国の武器輸出制度である「対外有償軍事援助」(FMS)に基づく米国製武器の購入全額のうち、将来にツケを回す「後年度負担」の残高が2019年度概算要求で1兆5,076億円に達する見込みを明らかにしました。

質問する宮本徹議員=2日、衆院予算委(「しんぶん赤旗」提供)

日本共産党の宮本徹衆院議員への答弁。民主党政権時の2012年度予算での1,521億円と比べ約10倍に膨れ上がると批判しました。

2019年度概算要求のFMS対象事業は174項目にのぼり、陸上配備型迎撃システム「イージス・アショア」本体2基(要求額1,991億円)やF35Aステルス戦闘機6機(881億円)、迎撃ミサイルSM3ブロックIB(552億円)などが並びます。

2019年度の後年度負担総額は5兆3,372億円で、概算要求額約5.3兆円とほぼ同額の借金を抱えていることになります。
安倍政権以前に比べ2兆円以上増えましたが、安倍政権による米国製武器の“爆買い″によって、将来の借金ツケ回しを拡大させていることが浮き彫りになりました。

宮本議員は質疑で、岩屋大臣自身がFMSを「よその国が作ったものを言い値で買う」「価格がどうなるかも分からないという調達の仕方」(2012年6月15日、衆院安全保障委員会)と批判していたことを紹介し、「米国の兵器産業の利益と雇用のために、国民の血税を湯水のごとく投入していくことなど許されない」と批判しました。

(2018年11月3日付「しんぶん赤旗」より)