【都議会文教委】チャレンジ校改善陳情が不採択

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東京都議会の文教委員会は18日、都立高校のいまを考える全都連絡会など5つの市民団体による「チャレンジスクールを検証し、その見直しを求める陳情」を審査し、日本共 産党以外の都民ファ・公明・自民各会派の反対で不採択としました。

都教委は、都立夜間定時制高校の普通科設置24校のうち4校の廃止を進め、不登校・中退者を多く受け入れる「チャレンジスクール」の増設が当該定時制校の受け皿となると説明しています。

陳情書は、チャレンジスクールを否定するものではないとした上で、

▽チャレンジスクールは生徒数が多く細やかな指導が困難
▽生徒は午前・午後・夜間の三部制だが、職員はA勤務・B勤務の二部制で、部活動や各会議開催が難しく、丁寧な対応ができない

と指摘。検証と増学級の見直しを求めていました。

審査では、日本共産党の池川友一都議が、教員からの聞き取りなどチャレンジ校に対する党都議団の独自調査をもとに、都教委による検証と改善の必要性を指摘し、採択を求め ました。

傍聴した「立川高校定時制の廃校に反対する会」の河合美喜夫さんは「チャレンジ校に問題はなく検証の必要がないという都教委に驚いた。こんな認識で夜間定時制が廃止され ていくのはおかしい」と語りました。

(2018年9月21日付「しんぶん赤旗」より)