【都議会 都市整備委】都の築地再開発/「市場機能を守れ」星見てい子都議が求める

日本共産党の星見てい子東京都議は21日の都議会都市整備委員会で、築地市場(中央区)を豊洲新市場(江東区、東京ガス工場跡地)に移転させた跡地の再開発について、小池百合子知事が約束した「市場機能の確保」が外部委員の提言に盛り込まれていない問題をただし、「市場機能を守る検討を行うべきだ」と述べました。

質問する星見てい子都議=21日、都議会都市整備委
都の外部委員でつくる「築地再開発検討議」が5月にまとめた提言では、「築地プランドの核」(昨年6月、小池知事)とする築地 市場機能にも仲卸にも一切触れず「(移転で)新たな豊洲プランドができていく」としました。

星見都議は、検討会議で委員や識者から出された「本物の市場文化を残すのは一番大きなところ」の声が提言に全く反映されず、「委員から出ていない築地ブランドを豊洲に移す』を盛り込むやり方は許されない」と批判しました。

再開発方針の具体的検討について、小池知事が「仲卸業者の要望なども踏まえる」と答弁していることを示し、仲卸業者や都民の意見をどのように把握するのかとただしました。

都市整備局の木村宣代担当部長は「民間のヒアリングを行う」と述べるにとどまり、仲卸業者の意見聴取については明言しませんでした。

星見都議は、検討過程を公開し、市場業者の参加を保障するよう迫りました。

(2018年6月23日付「しんぶん赤旗」より)