築地女将さん会が会見「豊洲移転 仲卸の総意でない」

東京都築地市場(中央区)の市場業者でつくる「築地女将(おかみ)さん会」(山口タイ会長)は28日、都庁で記者会見し、東京魚市場卸協同組合(東卸)に対する「築地市場の移転にかかる全組合員投票を求める請願書名」に応じた業者が、組合員の過半数に達したと発表しました。

この署名は、女将さん会と水産仲卸業者有志で取り組んでいるもので、東卸の水産仲卸全538業者(1日時点)のうち、273業者から署名が寄せられました。

会見で山口タイ会長は、署名が過半数まで集まった意義について「新市場建設協議会で移転日程を決定する際、仮に早山理事長が『合意』したとしても、それは組合員の総意ではないということになる」と話しました。

山口会長は「みんな(豊洲に)行っちゃいけないという気持ちが強い」と語り、がんばってくださいねと激励されたと述べました。
署名は、29日に東卸に提出したいとしています。

また、女将さん会は同日、「東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会」の森喜朗会長宛てに要請書を提出。
要請書は、築地市場を解体して更地にし五輪大会の駐車場にする計画と、同大会に環状2号線の建設を間に合わせようとする都の計画について「築地市場の関係者が大変に迷惑しています」と指摘しています。

会見で、署名が過半数に達したことと、五輪組織委に要請を行ったことを発表するおかみさんたち

会見で、署名が過半数に達したことと、五輪組織委に要請を行ったことを発表するおかみさんたち

(11月29日付しんぶん赤旗より)