五輪見直し問題で東京都をただす

都議会オリンピック・パラリンピック等特別委員会で吉田都議

東京五輪問題について質問する吉田信夫都議団長=2日、東京都議会(「しんぶん赤旗」提供)
東京五輪問題について質問する吉田信夫
都議団長=2日、東京都議会(「しんぶ
ん赤旗」提供)

日本共産党の吉田信夫東京都議は2日、都議会オリンピック・パラリンピック等特別委員会で、2020年東京五輪の開催費用問題について、都調査チームが総費用を3兆円超と推計し、仮施設の整備費を都が最大1500億円負担するとの提言を国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長に渡したことは不適切だと批判し、調査チームの透明化を求めました。
吉田氏は、3兆円超の総費用はずさんな推計で「公文書として不適切だ」と指摘。都総務局の小笠原雄一都政改革担当部長は「文書について私どもでは関与していない」と答弁しました。
吉田氏は、都調査チームの会議の開催回数や参加人数などを質問。小笠原氏が「必ずしも会議という形ではない。必要に応じて適宜、チームのメンバーが打ち合わせを行う」と答えたのに対し、吉田氏は「きちんと会議の内容を記録・公開すべきだ。知事の言う透明性の強化からすれば当然のことだ」と批判しました。
吉田氏は、調査チームの提言を小池百合子知事が「ご参照いただければ幸い」とバッハ会長に渡したことは「提言を肯定的に評価していることになる」と指摘。調査チームが、海の森水上競技場の見直しで、埼玉県彩湖(戸田市)を検討候補から一方的に除外し、「特定の人たちが勝手に走ることはあってはならない。公平公正で透明な検討をすべきだ」と求めました。

(「しんぶん赤旗」2016年11月4日付より)