<狛江市長選>市民の声を市政に生かす
平井候補が政策と決意

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決意を語る平井里美市長候補=11日、東京都狛江市

決意を語る平井里美市長候補=11日、東京都狛江市

6月12日告示(19日投票)の東京都狛江市長選挙で、市民団体「小さな声を聞く狛江」の平井里美候補(54)=無所属新、日本共産党、社民党推薦=は11日、狛江市役所で市長選に向けて決意と政策を語りました。

平井氏は、公共施設の改修や市の基本計画に市民の声を反映させる活動に取り組んできた経験から、「市民の声が行政に伝わりにくい」と痛感。「市民1人1人の小さな声を聞いて、市民と行政が対等に街づくりに取り組むことが必要です」と語り、市民の声に背を向ける現市政からの転換を訴えました。

平井氏は、①小さな声をしっかり聞き、市民と行政が一緒につくる②誰もが大切にされ、安心して暮らせる狛江③立憲主義を尊重し、安保法制の廃止を求める④10年、20年後を見すえた狛江市の将来のデザイン-を政策の柱として提示。

公共施設や市基本計画を見直して全面的な市民の参加と協働を進める、認可保育園の増設や児童館の整備、子どもの貧困対策や奨学金制度の充実、高齢者・低所得者の負担軽減、平和施策の拡充などを公約に掲げました。

市長選には平井氏のほかに、現職の高橋都彦氏=自民、公明、生活者ネット推薦=が立候補を表明しています。

弱者を大切に 平井氏会見(要旨)

老朽化した市民センターの改修を市が計画した際に、市民が自由に活動できる場所の確保を求める4000人分の署名を集めて市に陳情し、全会一致で採択されました。しかし、その後も市の対応は消極的でした。私たちは市民団体をつくって市と話し合い、図書館・公民館を充実させるための市民センター増改築の提案書をまとめ、提出しました。

私は市民活動に取り組む中で、市長が市民との面会に応じず、困窮する市民への強権的徴税の実態などを目にしたことから、小さくても多様な市民の声を大事にして、市民と行政が対等な立場できちんと議論できる市政、弱者を大切にする市政に転換するべきだと立候補を決意しました。お年寄りや若者たちの居場所をつくり、市民が自由に活動し提案する声をもとに、狛江をさらにすばらしい街にしたい。

平井氏の主な政策

①小さな声をしっかり聞き、市民と行政が一緒につくる
・参加と協働、情報共有化の推進
・市民が気軽に行政に声を届けることができるシステムの構築

②誰もが大切にされ、安心して暮らせる狛江
・お年寄りも子どもたちも、誰もが住んでよかったと思えるまち
・ひとり親家庭への家賃補助、困窮する市民への強権的徴税の中止など貧困と格差に向き合う市政

③狛江市の将来デザイン~10年後、20年後を見すえて
・持続可能、魅力と活気、ワクワクするまちづくりを
・住宅の耐震化など安全で住みよいまちづくり
・公民館・図書館の充実など、市民の文化と教育を振興
・住民主体のまちづくり

④安保法制廃止、35人学級の実現など地方自治体として市民の声や願いを国や都に届ける

(「しんぶん赤旗」2016年5月13日付より)