都が大学敷地を分断する道路計画【党議員団が実情調査】

小池・笠井・田村氏ら参加

放射2号線問題で、星薬科大学の説明を受ける(左2人目から)田村、小池、笠井、白石の各氏ら=17日、東京都品川区
放射2号線問題で、星薬科大学の説明を受ける
(左2人目から)田村、小池、笠井、白石の
各氏ら=17日、東京都品川区

延焼遮断帯を名目に東京都が推し進めようとしている都市計画道路事業・特定整備路線のうち品川区内を通る放射2号線が星薬科大学のキャンパスのほぼ中央を分断する問題について日本共産党の小池晃副委員長・参院議員、笠井亮衆院議員、田村智子参院議員は17日、同大学を視察し、実情を詳しく聞きました。白石たみお都議、区議団が同行しました。
この道路は戦争直後の1946年に都市計画決定されたもので、同大学の敷地では、著名な建築家の設計で90年の歴史をもつ本館の目前を横切り、薬用植物園を通過する計画になっています。
大学側は道路そのものへの賛否について大学としてのべるものではないとしつつ、大学の機能維持について10月に1万7千人分の署名をそえて都に要望したことを示しながら、薬用植物園は大学設置基準で設置が義務付けられていることや、道路交通・震動による精密機器への影響、都市計画決定当時、同大学は進駐軍に接収されており意見を出す条件がなかったことなど説明しました。
各議員は70年前の計画を都が強引に進め国が認可したことの問題を指摘、街づくりでは関係者の合意形成が不可欠で、大学が維持されるよう力をつくしたいなどとのべました。
本館や薬用植物園もつぶさに視察し、道路の通過予定地を確認、影響などについて具体的に聞きました。

(「しんぶん赤旗」2015年12月23日付より)