安倍首相が、今度は「1億総活躍社会」と言い出しました。
しかし「1億なんとか」という言葉はたいてい、行き詰まって「やけくそ」気味に使われることが多かったと思います。「進め1億火の玉だ」とか「1億総ざんげ」とか、ろくなものではありません。
「出席率をあげる」と言いますが、子育ての喜びのための支援ではなく、〝子どもをたくさん産んで国家に貢献してください〟というのから、「上から目線」もきわまれりです。
先日、ある財界人の事務所を訪問して懇談しました。その方によれば、経済会の中でも今の「アベ政治」への不安と懸念が広がっているとのこと。「アメリカが中国との経済関係をこれだけ重視しているときに、中国の脅威をあおって集団的自衛権を行使できるようにするなんて、ばかげている」と。それでも、安倍首相に物申す勇気のある人が今の財界にはいないと嘆いておられました。
ならば、日本共産党が「声なき声」の代わりとなってがんばるときです。戦争法の廃止を。そのための国民連合政府を。戦争法廃止で一致する野党の選挙協力を!
全国どこで訴えても、かつてない熱い反応が返ってきます。手ごたえ十分、勇気百倍です。
(「しんぶん赤旗」2015年10月24日付より)