女性起業家 都は支援を
都議会本会議で尾崎都議

2014年12月19日 , ,
一般質問をする尾崎都議=18日、東京都議会
一般質問をする尾崎都議=18日、東京都議会

知事「最大限に」

日本共産党の尾崎あや子東京都議は18日、都議会本会議の一般質問で女性起業家問題を取り上げ、起業支援の抜本的強化を舛添要一知事に求めました。

尾崎氏は、アメリカでは女性起業家支援に特別な手だてを行い、1997〜2007年に女性の経営企業が44%増加したことなどを紹介。一方、日本は資金繰りや相談窓口、起業時のコスト軽減支援など、女性が「企業経営者となるための環境が十分に整っていない」と指摘し、知事の認識をただしました。

舛添知事は「女性の活躍を推進していくことが必要」「新たなビジネスを創出する『女性の力』を最大限に引き出していく」と答弁しました。

尾崎氏は、都として女性の起業に関する相談、交流などのイベントを行うよう要求。小林清生活文化局長は、より実践的なセミナーの開催など「講師と参加者、参加者同士の交流を支援する」と答えました。

尾崎氏は、女性に特化した品川区の創業支援を紹介し、都として区市町村の創業支援事業に財政支援をすること、「女性創業支援センター」やワンストップの相談窓口の設置、病気や出産の時に安心して休めるよう援助するヘルパーの派遣など、きめ細やかな支援策を都に求めました。

山本隆産業労働局長は「区市町村によるインキュベーション(起業支援)施設の整備に対する支援を検討する」と答弁しました。

 

地域バス「支援強めて」

日本共産党の尾崎あや子東京都議は18日の都議会本会議一般質問で、地域住民の足となるコミュニティーバスへの支援を抜本強化するよう求めました。

尾崎氏は高齢化が進む中で、「多摩地域では、日常の買い物や病院への通院、役所の手続きなどのために『コミュニティーバスを走らせてほしい』ということが市民の大きな要望になっている」と述べ、都の認識を問いました。

梶原洋福祉保健局長は「既存の路線バスや鉄道などでは補えない交通需要に対応する乗り合いバスであり、地域における高齢者などの社会参加を促進するための交通手段の一つと認識している」と答弁しました。

尾崎氏は、東村山市では6月からコミュニティーバスの料金が100円から180円に値上げされ、乗降者数が25%減ったことを指摘。「病院に行く回数を減らしている」という市民の声を紹介し、区市町村支援の抜本的強化やコミュニティーバスでもシルバーパスを使えるようにするよう求めました。

(「しんぶん赤旗」2014年12月19日付より)


 

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