初日11月1日(土)午後の野外ステージに出演する「二期会マイスタージンガー」は男声4人女声4人の8人のボーカル・アンサンブルです。日本最大の声楽家集団「二期会」のメンバーで構成、オペラや日本の歌を中心にレパートリーを組み、全国各地で公演しています。
二期会マイスタージンガーの赤旗まつり出演は3回目。マイスタージンガー主宰の松本宰二さん(バリトン)はいいます。「大変な数のお客様に気分よく大いにのっていただいて、民謡などでは手拍子をいただく、という、うれしい体験をさせていただきました」「マイスターのお客様からも“赤旗まつりに出演するそうですね”と声がかかっています」
「マイスタージンガー」はドイツ語で「名歌手」のこと。その名の通り、メンバーは実力ある、ソロで歌う力量を持つ歌い手ばかりです。
「60分という時間をいただいているので、20曲近く歌うことになると思います」
「ソーラン節」や「〈砂山〉変奏曲」、イタリアのカンツォーネ「フニクリ・フニクラ」、「蘇州(そしゅう)夜曲」「乾杯の歌」などを歌う予定です。
「このごろは、同じ歌をみんなが知っていて一緒に歌うということが少なくなっていると思います。ところが、赤旗まつりの舞台から見ると、歌をご存じの方は一緒に声を出して歌っていらっしゃる」
ふだんコンサートでは使わないマイク。会場が広いため赤旗まつりではマイクを使います。「そのマイクを使って歌うことが、実はこわいです。マイスターの8人の良さを、どうやってわかってもらえるか」
マイスタージンガーのメンバーは、ソプラノ=三宅理恵さん、盛田麻央さん、アルト=喜田美紀さん、小林紗季子さん、テノール=岡本泰寛さん、高田正人さん、バリトン=松本宰二さん、浅井隆仁さん。ピアノは水戸見弥子さん。
「われわれのモットーとしているクラシックの流麗な流れのある発声法を使いながら、優しいなつかしい歌を歌いたいですね。クラシックは堅いというイメージを破って、違和感のない、なつかしい演奏で聴いていただければと願っています」と松本さんはいいます。
(大井民生/撮影・佐藤光信)
(「しんぶん赤旗」2014年9月26日)