吉良候補、当落線上での大接戦
自公過半数割れで政治を前に進める

無党派層が集中する東京都では、各党が比例代表での票の掘り起こしと東京選挙区(改選数6と補欠1)での候補者押上げを狙い、激しくぶつかっています。
港区の新橋駅前で18日、演説した自民党新人候補は「非常に厳しい選挙。自民党というだけで厳しい視線を受けている」と危機感を募らせました。
日本共産党と後援会は同日、都内各地で一斉に宣伝し、「比例東京100万票の獲得で小池書記局長はじめ5議席の確保、当落線上で大接戦の吉良よし子東京選挙区候補の3選を必ず」と訴えました。
吉良氏は、渋谷区、港区、品川区、大田区を駆け「衆院に続いて参院でも自民党、公明党の過半数割れに追い込んで、政治を前に進めよう」と呼びかけました。
学校給食無償化や私立大学の入学金「二重払い」の改善などを勝ち取った実績を強調。「消費税の5%減税や学費・学用品代の無料化、奨学金返済の半額減免など、みなさんの願いを政治に届け、実現するまであきらめない共産党の私くの議席を引き続き与えてほしい」と訴えました。
新橋駅前で吉良氏の訴えを聴いた女性(35)は「子どもに学びたいことを学ばせてあげられるよう、戦争にではなく子どもの未来にお金を使う政治にしてほしい。教育で実績がある吉良さんならできると感じた」と話していあmした。
共産党都委員会と後援会は「最後のガンバリで党の勢いを広げれば、比例3議席を固め、4議席にはい登り、5議席に手が届く可能性が開けるし、当落線上の東京選挙区でも勝ち抜ける。『全国は一つ』宣伝と対話、SNS発信を強め、活動の担い手を広げ勝利しよう」と呼びかけています。
宣伝に反響「がんばって」
真昼の日差しの中、中野区のスーパー前で18日、日本共産党の西鷺支部と鷺宮支部の約10人が独自のアンケートを使い、党への支持を呼びかけました。消費税5%減税の財源について、国債発行、大企業や富裕層への優遇見直し、医療費削減の中から選んでシールを貼ってもらいます。
87歳の女性は「仕方ないけど、これかな」とつぶやき国債発行を選びました。訪問介護ヘルパーを続けて30年余り、「今日も朝から3件訪問した」と話し、不安でしようがない。でもがんばるしかない」と言います。対話した羽鳥大輔中野区議が、法人税の実質負担率のグラフを示して「中小企業の負担率は2割だけど、大企業は半分の1割。おかしいですよね。こういう大企業への減税を見直すのが共産党の提案です」と話すと、女性は「じゃシール貼り直すわ」と応じました。
杉並区の阿佐ヶ谷駅前では、小池恵区議と後藤彩子さんが「人間にファーストもセカンドもない」と書いた自作のプラカードを持ってスタンディングしました。通りがかったイタリア人が「私には選挙権がないけれどがんばって」と話しました。
後藤さんは排外主義に危機感を持ち、先月から通勤時に30分ほどたっています。「ありがとう」「がんばって」など、通行人の反応が毎回あるといいます。
消費税減税を 東京・伊藤比例候補
伊藤和子比例候補は18日、東京都足立区、北区、板橋区で演説し「消費税ができる前から反対してきた日本共産党を伸ばして、消費税減税を実現しよう」と訴えました。
伊藤氏は「自民党が大企業から献金を受け取り、庶民には増税を押し付け、大企業には年11兆円も減税してきた」と指摘。大企業に応分の負担を求めれば、消費税減税は十分実現できると述べました。
自民党政権による生活保護の大幅減額が6月の最高裁判決で違法とされたことに触れ、「データをねじ曲げて生活保護を削った自公政権に、社会保障を任せることはできない」と批判しました。
(「しんぶん赤旗」2025年7月19日付より)