JR埼京線を安全に 東京と埼玉の議員・候補ら要請

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ホームドア設置 無人改札解消

 首都圏有数の混雑路線であるJR埼京線へのホームドアの早期設置や無人改札の解消を求めて、日本共産党の竹内愛、せいの恵子両都議候補事務所や、さいたま市議団、埼玉県戸田市議団などが30日、参院議員会館で、国交省とJR東日本の担当者に要請しました。JR側はホームドア工事について、2026年度以降に順次行うと回答しました。

JR東日本と国交省に要請書を手渡す要請団=30日、参院議員会館(しんぶん赤旗提供)

 8月に小池晃書記局長が党東京・北地区での支部長会議に出席した際、地元から希望があり、この日の要請につながりました。小池氏と吉良よし子、伊藤岳の両参院議員と、米倉春奈都議も要請に出席し、発言しました。

 冒頭、両都議候補事務所と両市議団がJR東宛ての要望書を提出しました。要望書は、▽埼京線全駅への速やかなホームドア設置▽ホームへの安全人員の配置▽無人改札への人員配置―などを求めています。

 せいの氏は「ホームでは朝夕のラッシュで人があふれ、一歩間違えると転落の危険がある。利用者が安心安全に移動できるようにすべきだ」と指摘しました。

 竹内氏は「板橋駅付近は再開発で約1000世帯増える。混雑で危険がさらに増す。ホームドアだけでなく、ホームの延伸・拡幅も必要だ」と述べました。

 全日本視覚障害者協議会の山城完治代表理事は「視覚障害者にとって駅には『落ちる、ぶつかる、つまずく、迷う』という四つのバリアーがある。特に『落ちる』は、けがに直結し、電車が来れば命を落とす」と語り全駅でのホームドアの必要性を強調しました。

 JRは従来、31年度までに埼京線を含めてホームドアを整備するとしてきました。この日のやりとりの中で担当者は、運用にはドア側と車両側との調整が必要だと説明。「乗り入れている、りんかい線(東京臨海高速鉄道)の車両入れ替えが進む26年、27年以降にホームドアの整備を順次進める」と述べました。

(しんぶん赤旗2024年8月31日付より)