政治に若者が声を

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デンマーク青年活動家と吉良参院議員ら懇談

デンマーク青年活動家と吉良参院議員ら懇談

 日本共産党の吉良よし子参院議員は7日、デンマークの左派政党・赤緑連合の青年部前代表フレデリック・デイラ氏と懇談(オンライン)し、日本とデンマークでの若者の政治参加への意識や主権者教育などの現状、若い世代への働きかけについて意見を交わしました。懇談は、若者の政治参画の活動にとりくむNO YOUTH NO JAPANの能條桃子氏からの提案で実現したもの。池川友一都議も参加しました。

 フレデリック氏は、デンマークでは、12の主要政党それぞれに独立したユースウィング(政党青年部)が組織され活動していることを紹介。それらメンバーの候補者となる中学生以上の学生を対象にした「学校投票」という模擬選挙が全国規模で実施されていることなど、学校の中で政治が身近となるとりくみが行われていることを話しました。吉良氏らは、子どもたちの主体性の尊重が不十分な日本の教育の問題についても意見交換しました。

 赤緑連合青年部の公共交通料金無料のとりくみについて池川氏が質問。フレデリック氏は、無料化のとりくみは、若い世代の関心が高い気候危機対策につながるとともに、経済(困窮)対策にもなると指摘し、「緑(気候)の政策を赤(労働者向け)の政策と一体に進めることが必要だと感じている」と語りました。

 吉良氏は、「主権者として、若者が声をあげられる社会をつくるのが政治の役割。今日の交流での学びも力に政治を変えていきたい」と結びました。

(「しんぶん赤旗」2024年8月17日付より)