日本共産党の大山とも子東京都議は26日、都議会予算特別委員会の締めくくり総括質疑に立ち、都が築地市場(中央区)の移転先とする豊洲新市場(江東区、東京ガス工場跡地)の土壌汚染問題で、「失敗に終わった提言をまとめた専門家会議だけに依拠するのはやめ、多くの科学者、市場業者、消費者、都民の声に耳を傾けるべきだ」と小池百合子知事に迫りました。

大山とも子都議
大山都議は「土壌も地下水も環境基準以下にするという目標は達成できなかった。専門家会議の提言は失敗した」と指摘。
同会議の責任追及も原因解明もなく、同会議が追加対策工事の提言をまとめたから「大丈夫だ」と言っても都民は納得しないと批判しました。
大山都議はさらに、追加対策工事の完了後に有効性を確認する同会議には地下水管理の専門家がいないと指摘。
汚染された地下水の水位を抑えるはずが、目標水位を達成できず破綻が明白な地下水管理システムについて地下水管理の助言者である西垣誠・岡山大学名誉教授が絶賛していたことに触れ、「専門家会議が大丈夫だと言っていると言っても不安になるだけだ」と述べました。
(2018年3月28日付「しんぶん赤旗」より)