東京地検特捜部が江東区長室を家宅捜索

公選法違反容疑 選挙中に有料広告

4月の東京都江東区長選で初当選した木村弥生区長側が、選挙期間中に投票を呼びかけるインターネットの有料広告を出したとして、東京地検特捜部は24日、公選法違反容疑で、同区役所の区長室を家宅捜索しました。市民らが同容疑で刑事告発していました。
関係者などによると、木村区長は4月の区長選期間中、「木村やよいに投票してください」とテロップをつけた有料広告をユーチューブ上に掲載した疑いがあるといいます。広告には木村区長自身も出演していました。
公選法は、候補者の氏名などを示したインターネットの有料広告を掲載することを禁じています。
木村区長は8月、記者会見を開き、掲載は支援者が行なったとした上で、「SNSで選挙運動をやりたいと相談があった。公選法に従うようお願いしていた」と釈明。「法令遵守に努める」と述べ、辞任を否定していました。
日本共産党江東区議団の大つきかおり幹事長は「木村区長は区長選挙で〝公正・公平でクリーンな区政〟を公約に掲げていました。今回の事件は、公正な選挙を汚し区民の信頼を著しく損なうもので許されません」とのコメントを発表しました。

(「しんぶん赤旗」2023年10月25日付より)