米オスプレイ飛行停止せよ

❚ 宮本徹・山添・谷川氏ら防衛省追及

 日本共産党の宮本徹衆院議員、山添拓参院議員は3日、昨年6月の米国でのMV22オスプレイ墜落事故で米海兵隊が調査報告書を公表したことについて防衛省から聞き取りを行い、直ちに国内の飛行停止を米軍に求めるようただしました。

 谷川智行衆院東京比例・4区候補、尾崎あや子都議、米軍横田基地(多摩地域)の周辺自治体の議員・住民が参加しました。

防衛省をただす(右2人目から)尾崎、山添、宮本、谷川の各氏=3日、東京都千代田区(しんぶん赤旗提供)

 防衛省は事故原因について、プロペラとエンジンをつなぐクラッチの不具合と、片側のエンジンが停止した際にもう片方から動力を伝達する仕組みの破壊の両方が発生したもので、これまでなかった事故だと説明。「米軍機は部品を交換したので安全は確保された」「自衛隊機は細部を確認するため飛行停止中」と答えました。

 山添氏は「根拠はあるのか。自衛隊機は細部を確認中なのになぜ米軍機は安全と言えるのか。飛行停止を求めるべきだ」と批判。

 これまで同省がオスプレイは構造上の欠陥はなく安全に運用できる手順は確立されていると説明してきたことに関して、宮本氏は「構造上の欠陥ははっきりした。安全と説明してきた責任が問われる」と追及しました。

 また、濱田防衛相が1日の会見で、クラッチの不具合が国内で過去に1件発生した可能性があると述べたことについて、昨年の国会で山添氏の質問に防衛省が国内では発生していないと答えていたことを示し、これまで米側に何を確認してきたのかとただしました。

(しんぶん赤旗2023年8月4日付より)