高等教育 無償へ懇談 宮本岳志・吉良氏に大学院生ら切々

バイトが研究時間奪う 結婚出産と両立できない

高等教育無償化政策をともにと若手研究者と懇談する宮本氏(3段目右)、(吉良氏(下段左)=13日(しんぶん赤旗提供)

日本共産党の宮本岳志衆院議員と吉良よし子参院議員は13日、6月5日に発表した高等教育無償化政策をもとに大学院生らと懇談し、学費無償化の意義と、経済的不安で研究に集中できない若手研究者の深刻な実態を共有しました。堀川あきこ衆院近畿比例・京都2区重複予定候補も参加しました。

吉良氏は、日本の学費が国立・私立とも年々値上がりし学生らの生活を圧迫していると強調。同政策では、大企業・富裕層優遇税制の見直しなどで2兆円の高等教育予算を確保し、学費の半減・無償化、入学金制度の廃止を実現するとともに、大軍拡をやめ貸与奨学金の返済を軽減することを目指していると紹介しました。

有志で若手研究者の実態を調査した柴山元さん(京都大学大学院博士課程)は、月20万円の奨励金が出る日本学術振興会特別研究員に選ばれても税金や社会保険料、生活費、研究費を払うと手元に全く残らないと指摘。アルバイトなどに研究時間を奪われているとの声が多く寄せられていると述べました。
女性研究者から、親の仕送りがなければ生活できず、結婚・出産と研究が両立できない実態が語られました。

宮本氏は「若い研究者を使い捨てにすれば日本の国そのものが危うくなる。この危機感をみんなで共有する必要がある」と指摘。吉良氏は「パートナーを持つことや、子どもを産むことを前提にした制度設計にすべきだ」と強調しました。

(「しんぶん赤旗」7月13日付より)