大田区が学校給食費無償化東京 共産党区議団の要求実る

来年3月まで

東京都大田区は16日、今年6月から来年3月まで区立小中学校の給食費を完全無償化すると発表しました。日本共産党区議団の長年の要求が実現しました。

同日発表した一般会計補正予算案に盛り込まれたもので、保護者が負担していた給食費を区が全額負担します。

対象となる同区立小中学校の児童・生徒数は約4万人(小学校約2万9,000人、中学校約1万1,000人)。経費は小学校・中学校合わせて18億8,614万5,000円です。

同区の現在の給食費は小学校で月額4,100~4,950円、中学校で月額5,350円です。同区では昨年10月から物価高騰に伴う食材費の補助のみ行ってきました。

日本共産党区議団は2014年以降、6回にわたり給食費無償化の条例提案をしてきました。また、毎年予算組み替え提案を行ってきました。今年の当初予算案では、給食費無償化だけに絞った組み替え提案を行いましたが、自民党・公明党・維新の会などが反対多数で否決しました。

佐藤伸区議団幹事長は「9年間一貫して求めてきたことがようやく実現した。今回は6月から来年3月までの無償化ですが、今年4、5月分と今後の恒久的な無償化も進めたい」と語りました。

(「しんぶん赤旗」5月19日付より)