区政に新しい流れを 足立区長・区議選14日告示

全員勝利へ田村智子副委員長訴え

声援にこたえる区議候補8氏と西山区長候補(正面右から6人目)、田村副委員長(その左)=7日、東京都足立区(しんぶん赤旗提供)

日本共産党の田村智子副委員長は7日、東京都足立区の北千住駅前で演説し、14日告示(21日投票)の区長選・区議選での全員勝利を呼びかけました。「人にやさしいまちをつくる足立の会」の西山ちえこ区長予定候補と、西の原ゆま、小林ともよ=以上新=、きたがわ秀和、横田ゆう、山中ちえ子、西の原えみ子、はたの昭彦、ぬかが和子=以上現=の8区議予定候補が訴え。傘をさし演説を聞く人の輪が広がりました。

田村氏は「区長選、区議選は足立区で新しい流れをつくる選挙です」と呼びかけ。西山氏が、自民党区議のLGBTQ差別発言への抗議行動を1人から始め広げていったことを紹介し、「個人の尊重という新しい区政には西山区長誕生と、区長を支える8人の共産党区議団が必要です」と強調しました。

党区議団の実績として田村氏は、学校給食の一部無償化を2016年に提案して以来、自民党・公明党などが否決する中、区民と運動を広げながら繰り返し要求し、4月からの中学校給食無償化につなげたと紹介。保育の充実などの「請願」も共産党の独り舞台ともいえる論戦が行われていると述べ、「これらは区議会会議録にしっかり記録されている。ぜひインターネットでも検索を」と呼びかけました。

田村氏はさらに、党区議団が予算の組み替えを毎年提案し実績を重ねているとし、「大規模開発に税金をつぎ込む古い自公、維新の政治を変えよう。全国第4位の1,800億円超のためこみ金を暮らしや子育て、高齢者への支援に回そう。個人消費を増やし経済も良くなる」と力説しました。

国政問題で田村氏は、危険な大軍拡を推進し、中国や北朝鮮とのまともな外交をしない岸田政権を批判。101年間反戦平和を貫いてきた共産党の躍進で「足立から平和の新しい流れをつくっていきましょう」と呼びかけました。

聴衆のあちこちから「田村さん、迫力があったね」の声が聞こえ、男性(28)は「国民の生活に寄り添っている共産党に共感。議席を増やせば、日本はいい方向に進む」と話しました。

西山区長予定候補訴え

大学非常勤講師で「人にやさしいまちをつくる足立の会」の西山ちえこ足立区長予定候補(65)=無所属新=は、ジェンダー論を専門とし、足立区や台東区などで審議会や委員会のメンバーを歴任。LGBTや地方自治などの市民運動に参加してきました。

7日の北千住駅前演説では「2年半前、足立区議会で自民党議員のLGBTQに対する差別発言がありました。どうしても許せなくて、抗議スタンディングを始めました。足立区には統一協会との癒着の疑いもある。それを追及できるのは私と共産党だけです。ぜひ私を区政の場に押し上げてください」と訴えました。

(「しんぶん赤旗」5月8日付より)