FMS爆買いやめよ未納・未精算・部品不具合

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衆連合審査で宮本徹議員指摘

質問する宮本徹議員=26日、衆院財金安保連合審査(しんぶん赤旗提供)

日本共産党の宮本徹議員は26日の衆院財務金融・安全保障両委員会連合審査で、米国の武器輸出制度「有償軍事援助」(FMS)について追及しました。

宮本氏は、FMSでは、会計検査院が、前払いしても納入されなかったり、精算されずに余剰金が戻ってこなかったりするケースの改善を求めていると指摘。浜田靖一防衛相は、未精算額が2019年度の332億円から21年度の400億円へと増加しており、21年度の未納入は63件の123億円に上ると明らかにしました。

また、FMSで購入した部品には機能欠落や損傷などの不具合が継続的に発生しており、改善されたのかと追及。浜田防衛相は不具合報告が21年度で89件あり、オスプレイの部品にも「へこみや傷が確認された」と答弁しました。

宮本氏は「(23年度予算で)FMSが4倍となり、未納、未精算、欠陥品の納入が大きく増える」と追及。鈴木俊一財務相は「放置していい問題ではなく、予算編成でしっかり査定したい」と述べました。

また宮本氏は、財務省の調査で、C2輸送機やP1哨戒機などの国産航空機でも、4~6割に輸入部品が使われ、価格上昇の要因になっていると指摘。浜田防衛相は「米国企業の言いなりで調達しているわけではない」と答弁しました。宮本氏は「FMSの問題を解決すらせず、軍事費倍増を進め、医療、年金財源の削減や増税は許されない」と強調しました。

(「しんぶん赤旗」4月27日付より)

日本共産党YouTubeチャンネルより