オスプレイ全機地上待機

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不具合で米空軍CV22 横田にも6機

東京・横田基地に配備されたCV22オスプレイ

米軍事専門誌『ディフェンス・ニュース』などによれば、米空軍は17日、特殊作戦機CV22オスプレイ全52機を地上待機させました。米空軍特殊作戦コマンド(AFSOC)のスライフ司令官が16日に指示。飛行中のクラッチの不具合によるもので、同様の問題が過去6週間で2件、2017年以降で計4件発生したとしています。

AFSOCによれば、エンジン2基のうち1基につながっているクラッチが何らかの理由で滑るとしています。その場合、もう1基のエンジンから動力を伝達する設計になっているものの、操縦士はただちに着陸を余儀なくされ、しかも機体を制御できない場合もあるとしており、事実上、墜落の可能性を認めています。また、こうした問題が発生した場合の部品交換にかかる費用は、最も深刻な「クラスA」(損失額250万ドル以上)に相当するとしています。

米空軍は横田基地(東京都)にも6機のCV22を配備し、深夜の飛行で住民に深刻な騒音・振動などの被害をもたらしています。羽村平和委員会によれば、16日までは横田周辺で飛行していたものの、17日以降は飛行していないといいます。

米軍は空軍、海軍、海兵隊にオスプレイを配備していますが、事故が多発。今年に入り、海兵隊のMV22が2機墜落し、9人の乗組員が死亡しました。

(2022年8月19日日付「しんぶん赤旗」より)