首都東京から二つの勝利必ず 立川駅前で志位委員長が訴え

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比例5氏・山添候補押し上げよう

参院選投票日(10日)まで残り1週間に迫ったもとで、日本共産党の志位和夫委員長は2日、東京都立川市で演説しました。志位氏は、大激戦の比例代表選挙で、「比例は共産党」の大きな流れをつくり、比例5候補の勝利をかちとるとともに、「東京選挙区は最後の1議席をわずかの差で争う大接戦・大激戦となっています。山添拓さんの議席はどんなことがあっても失うわけにはいきません」と強調し、「勝利のカギは、東京中で、『比例代表で100万人支持』の流れをつくり、その上に山添さんの素晴らしい魅力を訴え抜くことです。ご支持を広げに広げ、首都東京から比例代表と、山添拓さんの二つの勝利を必ず勝ち取らせてください」と訴えました。

訴える志位和夫委員長と山添拓選挙区候補(左)=2日、東京・立川駅前

立川駅前の1階、2階デッキは、幾重にも重なった聴衆の熱気に包まれ、力強い拍手が何度も湧き起こりました。帰宅途中に足を止め、初めて志位氏の演説を聞いたという男性(22)=東京都三鷹市=は、「社会人1年目で給料が少なく大変。最低賃金を引き上げてほしい」と話すとともに、実家が茨城県北部で福島に近いと語り、「原発は再稼働させないでほしい。共産党が言うように再生可能エネルギーを増やすべきです」と語りました。

志位氏は、争点となっている平和の問題で、岸田文雄首相が北大西洋条約機構(NATO)首脳会合で、「今日のウクライナは明日の東アジアかもしれない」とあおり立て、NATOとの軍事協力の強化、軍事費の「相当な増額」を約束してきたと批判。「軍事一辺倒で平和がつくれるでしょうか。『軍事対軍事』で平和はつくれない―これがヨーロッパでの教訓ではないでしょうか」と訴えました。

あわせて、岸田首相が9条改憲を急いでいると指摘し、「これは自民党や維新の会がやろうとしていることが、憲法9条との関係で説明がつかないからです」と強調。「“危機に乗じた9条改憲を許すな”―この平和の1票は、日本共産党に託してください」と訴えました。

志位氏は、物価高騰からどう暮らしを守るかも大争点だとして、「アベノミクス」を継続する岸田政権を批判。(1)実体経済を良くすることを最優先にすえた経済政策への転換(2)新自由主義を終わりにして、「やさしく強い経済」への転換―が必要だとして、日本共産党の「五つの提案」を訴えました。

この中で志位氏は、「賃金が上がる国」について、大企業の内部留保への時限的な課税で得た税収10兆円を使って、最低賃金を1500円に引き上げると提案。次のように続けました。

「どれだけの方の賃上げになるか。いま民間で働く労働者は5200万人いますが、そのうちの44%、2300万人は時給1500円以下で働いています。最賃を1500円に上げれば、パートやアルバイトの方だけでなく、正社員も含めて2300万人以上の労働者の賃上げになります。共産党の躍進で実行させようではありませんか」と訴えました。

また、猛暑が続いている背景に気候変動があることは明らかだとして、「気候危機打開はいよいよ待ったなしです」と強調。2030年までに二酸化炭素(CO2)を最大60%カットし、省エネルギーをすすめてエネルギー消費を40%カットするとともに、再生可能エネルギーを大規模に普及して、電力の50%を再エネでまかなうと提案していることを訴えました。

その上で、電力逼迫(ひっぱく)に乗じて、「原発再稼働」の大合唱が起きていると告発。「私はいいたい。福島を忘れたのか。事故はまだ続いています。何万人もの方が故郷を追われ、苦しい避難生活を強いられている。汚染水は増え続けている。原発事故などなかったかのように、再稼働をいう無責任な勢力に、日本の政治を任せるわけにはいきません。原発即時ゼロ、石炭火力からの撤退を決断してこそ再エネ、省エネをすすめることができます」と訴えました。

志位氏が最後に、平和を壊す「翼賛政治」の危険を感じるとして、「平和を壊す逆流に対して、真正面から対決し、打ち破り、命と暮らし、平和を守るために頑張り抜く。日本共産党の躍進で、安心して希望の持てる日本をつくろう」と訴えると、大きな歓声と拍手が湧き起こりました。

山添拓東京選挙区候補は、自民党が参院選後に改憲発議しようとしていることを批判。「いま求められているのは、暮らし・平和で憲法を徹底的に生かすことだ」とし、そのために東京から共産党の参院議員を再び送り出してほしいと力を込めました。

(「しんぶん赤旗」2022年7月3日付より


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