女性の国政進出阻む「壁」とは 各党女性議員が討論 田村智子氏「候補者均等 各党は検証を」

超党派女性議員討論会に出席する田村副委員長

 日本共産党の田村智子政策委員長は、13日に公開された朝日新聞オンラインイベント「超党派女性議員討論会―ふたつの『壁』をぶち抜け!」に参加し、日本で女性の国政進出を阻んでいるものは何か、各党女性議員と意見を交わしました。

 田村氏は、女性の国政進出を阻んでいるのは、ジェンダー平等そのものについての「政党と議会のなかでの議論の欠如・無関心」だと指摘。その上で、夫には家族的責任を放棄し働くことを推奨し、妻には「内助」を求めて当然という構図が、とりわけ政治分野に表れていると述べました。立憲民主党の徳永エリ・ジェンダー平等推進本部長も、シングルマザーでなかなか人の手を借りられなかった経験を踏まえ、さまざまな条件の中でも議員活動ができるような整備が必要だと語りました。

 日本のクオータ制について田村氏は、2018年に全会一致で成立した、国政・地方の選挙で男女の候補者数を「できる限り均等」とすることをめざす「政治分野における男女共同参画推進法」に触れ、その後各党がどう努力したのかの検証がないのは問題だと指摘。司会の長野智子氏(ジャーナリスト)からも、「検証」と「発表」に期待の声があがりました。

 長野氏は参院選に向けて女性候補を増やす取り組みを質問。自民党の三原じゅん子前女性局長は、同党の女性候補者数を見て「何も言えなくなりました」と述べました。

 討論会は、朝日新聞デジタルで5月8日まで視聴できます。

(「しんぶん赤旗」2022年4月16日付より)