「命より五輪」許されない/共産党都議団談話

和泉なおみ幹事長

日本共産党東京都議団の和泉なおみ幹事長は23日、東京五輪を中止して新型コロナウイルス対策に集中するよう求める談話を発表しました。国・都・五輪組織委員会・IOC(国際オリンピック委員会)、IPC(国際パラリンピック委員会)の5者協議で東京五輪・パラリンピックの観客数を「定員50%以内、1万人上限」と決めたことに抗議したもの。

談話は、感染拡大防止に最も重要な人流抑止とは正反対の決定だと強調。5者協議が「観客あり」の開催に固執し、専門家の「開催の場合でも無観客が望ましい」という提言を無視したことは重大だと批判しました。

子どもたちを五輪に動員する「学校連携観戦」を1万人上限の枠外としたことについても、種目によっては子どもたちだけで1試合最大1万6千人が参加予定で、一般客や大会関係者を入れると2万〜3万人規模になると告発。「ワクチン接種の対象外の子どもたちを危険にさらす行為は、直ちにやめるべきだ」と主張しました。

緊急事態宣言が解除されても新規感染者数が増加傾向にあると指摘。五輪だけを特別扱いし、巨大スポーツイベントを観客ありで開けば「感染拡大リスクが極めて高くなることは、誰が考えても明らかだ」と告発。「命より五輪を優先することは許されない」としています。


⇒談話詳細はこちらから(共産党都議団ホームページ)

(2021年6月24日付「しんぶん赤旗」より)