安倍政権 際立つ無展望
採決反対の声が響く中、衆院本会議でTPP(環太平洋連携協定)の採決が強行されました。政府与党は当初10月28日の衆院通過を狙っていましたが、党国会議員団の奮闘と野党共闘、国民世論のスクラムで、与党のスケジュールは次々狂い、最終ラインといわれていたアメリカ大統領選挙をまたぎました。
その結果、トランプ氏の当選でTPP発効が困難視され、批准を急ぐ理由は何一つなくなる中での強引な採決は、安倍政権の異常さとともに、無展望ぶりを際立たせることになりました。
安倍政権は「TPPはアベノミクスの成長戦略の切り札」だとうそぶいてきましたが、個人消費は停滞し、税収も落ち込み、「アベノミクス」はいよいよどん詰まりです。
市民のみなさんの要望をうかがいながら歩いていると、見かけの支持率以上に安倍政権への不満の声を聞きます。自民党議員の有力な後援会役員の方からも「あれは保守ではない」と安倍政権への批判の声がよせられます。
引き続き、TPP協定廃案のたたかいとともに、野党共闘を発展させ、希望の政治をおこすため全力をあげます。
(「しんぶん赤旗」2016年11月12日付より)