新国立競技場 簡素で使いやすく
市民団体 署名約9万人分提出

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写真)手わたす会から請願署名を受け取る田村参院議員(中央)
と笠井衆院議員(その左)=30日、参院議員会館

紹介議員
田村参院議員
笠井衆院議員

2020年東京五輪のメーンスタジアムに予定されている新国立競技場を、簡素で使いやすいものにするよう求めてきた「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」(森まゆみ共同代表ら)は30日、請願署名を国会に提出しました。

参院議員会館で開いた署名提出集会には約150人が参加。今月12日から始めた署名は直筆のものが約6千人分、インターネットを通じて8万7千人分が集まり、超党派の議員に手渡しました。日本共産党から紹介議員として田村智子参院議員、笠井亮衆院議員が出席。田村議員は「計画を撤回させたみなさん方の粘り強く理性に満ちた運動に敬意を表します」とあいさつしました。

集会では立ち退きを迫られていた都立霞ケ丘アパートの住民や建築家、弁護士らが発言。千葉商科大学の原科幸彦教授は「計画の見直しは透明性の確保が必須で、整備計画づくりは公開の会議で行うべきだ」と提案しました。

同会は▽建設費の上限は1千億円▽可動式屋根はつけない▽固定の観客席は5万人程度▽常設のサブトラックを設置する▽建築、環境の専門家、市民、アスリート、法律家などを含む第三者委員会を設置し基本条件をつくり直す―ことなどを要望する声明を発表しました。

(「しんぶん赤旗」2015年7月31日付より)