大島高校の自衛隊での訓練 市民団体が反対集会

東京都大島町の都立大島高校の生徒が自衛隊駐屯地で宿泊防災訓練を行う問題で、市民団体が「大島高校の自衛隊での訓練に反対する緊急集会」を11日、豊島区で開きました。自衛隊による「防災訓練」に名を借りた生徒への体験入隊・リクルート活動に批判の声があがりました。

宿泊防災訓練は都立大島高校2年生の33人が参加し、11月26日から28日まで陸上自衛隊武山駐屯地(神奈川県横須賀市)で行う予定です。防衛大学校教授の防災講話や衛生教育のほか、ベットメーキングなどの部隊への着任のための指導や整列・行進など集団行動の訓練を行うなど、実質的な体験入隊になっています。訓練は都教育委員会が主導し、費用も負担します。

集会では「自衛隊だけの訓練を、島から出てまで行う意味はあるのか」「防災と関係の無い訓練が多い」「自衛隊の刷り込みではないか」などの発言がありました。

同集会の実行委員会では、19日に都教委へ質問状を提出する予定です。

2013年7月には都立田無工業高校が陸自朝霞駐屯地で防災宿泊訓練を行い、防衛省は市民団体の質問に訓練が広報目的だったことを認めています。

(「しんぶん赤旗」2014年11月15日付「首都圏版」より)