山添氏「はっきり伝えよ」 参院外防委
日本共産党の山添拓議員は３日の参院外交防衛委員会で、トランプ米政権が日本政府に対して在日米軍駐留経費の増額を要求しているとの報道について、増額に応じる理由はないと米側に伝えるべきだと指摘しました。岩屋毅外相は「今後の負担のあり方を予断するのは控える」と述べるにとどめ、増額を否定しませんでした。
米側の要求を受け、日本政府は、米軍住宅など提供施設整備費（ＦＩＰ）を数百億円規模で上積みする方向で検討していると「朝日」が報じました。
山添氏は、岩屋外相が３月の同委員会で「（現行の在日米軍駐留経費は）適切に分担されている」と答弁したと指摘。トランプ氏が「日本側の負担のあり方は不公平だ」と発言しており「認識が違うのであれば、はっきりものを言うべきだ」と強調しました。
「トランプ関税」を巡って山添氏は、米国際貿易裁判所が５月２８日に「大統領の権限を越えている」として「違法」と判断したことについて、米側から説明を受けたのかと追及。岩屋外相は「米政府は不服として控訴している」と述べるのみで米側に説明を求める姿勢すら示しませんでした。
山添氏は「国際法上も、米国の憲法上も違法と疑われる関税措置だ。ルールなき貿易戦争に加担すべきではない」と強調しました。
（「しんぶん赤旗」2025年6月4日付より）
