市民ら抗議 コラボ バスカフェ開けず
都が休止要請撤回せず

2023年3月24日

若年女性支援事業を東京都から受託している一般社団法人Colabo(コラボ、仁藤夢乃代表)への妨害が激化し、都がコラボに事業休止などを要請していた問題で、都は22日までに要請を撤回しませんでした。この日は、性搾取や虐待に遭った少女らに食料や居場所を提供するコラボの事業「バスカフェ」の開催予定でしたが、実施できませんでした。
姿勢を変えなかった都に対し、市民有志が同日夜、抗議のスタンディングをしました。「Colaboと仁藤夢乃さんを支える会」が呼びかけました。


新宿区の都庁脇の歩道に約120人(主催者発表)が集まりました。大半が女性。「中止要請に抗議します」「都は少女たちの居場所を守れ」と書かれたカードを掲げ、順にマイクを握り「コラボの事業は本来、行政がするべきもの。都は妨害に屈せず、バスカフェを守って」などと訴えました。
仁藤代表はぎりぎりまで新宿・歌舞伎町での開催の可能性を探りましたが、スタンディングの開始後に断念。バスで都庁脇に駆け付け、「少女たちから『今日は開催しないの』とメッセージが届いた。今後も実施できるよう、話し合っていく」と語りました。
この日も妨害が。東京地裁が出したバスカフェへの接近禁止などの仮処分決定の対象となっている男性が、複数の男性を連れ、デマを叫び、警察官の隙を見て女性たちに近づこうとしました。
日本共産党など複数の政党の都議ら地方議員も参加しました。
(「しんぶん赤旗」2023年3月24日付より)