横田基地関係者飲酒交通事故 再発防止 米に求めよ

党都議団、都に要望

東京都の武市副知事(右端)に申し入れる日本共産党都議団=11月30日、都庁(しんぶん赤旗提供)

日本共産党東京都議団(大山とも子団長、19人)は11月30日、米軍横田基地関係者が飲酒して交通事故を起こした事件について、厳格な再発防止を米軍に求めるよう小池百合子知事宛てに申し入れました。

防衛省北関東防衛局が基地周辺自治体に提供した情報によると、事件は11月23日未明、横田基地関係者が運転する乗用車が、福生(ふっさ)市でタクシーと接触事故を起こしたもの。同関係者を検査したところ、アルコールが検出されたといいます。

申し入れで和泉なおみ幹事長らは、横田基地関係者による飲酒しての交通事故が2019年から急増し、今年で2件目、この3年間で9件に上ると指摘。党都議団が都議会で、飲酒による交通事故が増えた原因究明と厳格な再発防止策を求めてきたにもかかわらず、事故が繰り返されていることを批判しました。

都と基地周辺自治体の要請に米軍側が示した再発防止策が、ラジオ放送やSNSでの呼びかけや運転代行業者の案内だったことは「あまりにも認識が甘過ぎる」と指摘。米軍に厳格な再発防止策を要請するとともに、▽都が独自に原因究明に取り組む▽横田基地の整理・縮小・返還を求める―ことを申し入れました。

武市敬副知事は「事件発覚以降、米軍側に改めて申し入れている。要望の趣旨は関係者で共有する」と答えました。

(しんぶん赤旗2022年12月2日付より)