住民自治の扉開く 杉並区議会 富田氏が代表質問

区長は専用車廃止表明

東京都杉並区議会で14日、日本共産党の富田たく区議が代表質問に立ち、岸本聡子区政の誕生は「前区政のトップダウンや私物化に対し、情報公開や住民合意、区民の暮らしを守る岸本区長の主張に区民が希望を感じたもの」と強調しました。

代表質問に立つ富田区議=14日、東京都杉並区議会(しんぶん赤旗提供)

富田氏は、前区長が専用車で夜の会合や選挙での応援などに行くことを繰り返してきたと指摘。情報公開請求にも黒塗りだったことを示し、岸本区長の対応をただしました。

富田氏は、6月の区長選で争点となった児童館や高齢者施設「ゆうゆう館」の存続について、岸本区長が前区政の廃止方針を見直すと表明したことを評価。「住民に情報を提供し、住民参画で検討するべきだ。既に(廃止を)決定した計画も、柔軟に住民の意見を聞くべきだ」と求めました。

前区政が住民合意もなく進めてきた都市計画道路についても、全国の自治体で計画見直しを進めていることに触れ、見直しを求めました。

岸本区長は、区長専用車を廃止したと明らかにし、情報公開についても「区政の情報は区民のもの。情報公開を徹底する」と答えました。児童館や「ゆうゆう館」について、利用者や現場職員の声を丁寧に聞き、今後に反映すると述べました。

富田たく区議の代表質問に答弁する岸本聡子区長=14日、東京都杉並区議会(しんぶん赤旗提供)

富田氏はまた、13日の代表質問で公明党が憲法9条や天皇の制度をめぐり、事実無根の共産党攻撃を行ったことを批判。発言撤回を求めました。

(「しんぶん赤旗」2022年9月15日付より)