「福祉が原点」貫くあぜ上氏必勝を/志位委員長が江東区で訴え

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訴える志位和夫委員長(左)と、あぜ上三和子都議=18日、東京都江東区(写真提供:しんぶん赤旗)

25日の告示まで1週間を切った東京都議選(7月4日投票)。どの選挙区でも当落線上を争う大激戦となっています。18日、日本共産党の志位和夫委員長は、共産、立民、自民2人、公明、都民ファーストの有力6氏が定数4を争う江東区入りし、区内2カ所から、区議6期、都議3期の議員生活34年で「福祉が原点」を政治信条に貫いてきた、あぜ上三和子都議の「『宝の議席』を守り抜かせてほしい」と力を込めました。

あぜ上氏は、「今求められるのは、五輪中止を決断し、都民の命を守ることを最優先にする都政です。そのために全力を尽くします」と訴えました。

深刻なコロナ危機が続いています。政府は17日、10都道府県に発令中の緊急事態宣言を、沖縄以外の9都道府県で期限の20日をもって解除することを決めました。

志位氏は、菅義偉政権、小池百合子都政のコロナ対策の致命的欠陥の一つは、「失敗から謙虚に学び、次の対策に生かす姿勢がないことです」と強調。全国一斉休校やアベノマスク、「GoTo」事業などの政策をあげ、「誰が見ても失敗は明らか。しかし、政府が一つでも失敗を認め、反省を明らかにしたものはない。この姿勢を変えなければなりません」と力を込めました。

菅政権と小池都政は、五輪・パラリンピックの開催方針に固執し続けています。

志位氏は、多くの専門家が開催による感染リスクの拡大を警告しているにもかかわらず、感染リスクの評価も行わず、なぜ開催するのか、その理由も答えられないまま五輪開催に突っ走る菅首相の姿勢を批判しました。

その上で、「批判や不安の気持ちをもちつつも、“中止させるのは難しいのでは”との声もあるかもしれません」とのべ、次のように訴えました。

「五輪は自然災害ではありません。人間が行うイベントです。政治が中止の決断をすれば、いつであれ中止できます。明日の天気は変えられないが、明日の政治は変えることができます。菅首相と小池知事が開催に固執するなら都民の意思を示しましょう。都議選であぜ上さんの勝利と共産党の躍進で、五輪を中止し、コロナ収束にあらゆる力を集中せよという審判をくだそうではありませんか。『五輪より命を』の声を日本共産党にお寄せください」

志位氏は、日本共産党の都議選政策―「『稼ぐ東京』=大企業のもうけ第一の都政から、福祉と暮らし第一の都政へ」などに言及。この中で、都議選では江東区青海(あおみ)地区につくられようとしているカジノが大争点であると強調し、「コロナで世界中のカジノは閉鎖・撤退しています。世界で廃れつつあるカジノを『成長戦略』に据えるなど愚の骨頂です。自民、公明、都民ファのカジノ推進“3人組”には負けられない。江東区をギャンブルの街にさせない願いを、あぜ上さんに託してください」と訴えました。

(2021年6月19日付「しんぶん赤旗」より)


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