検査・業者支援拡充を/都議会で補正予算を可決 あぜ上三和子氏が討論

討論に立つ、あぜ上都議=4日、都議会本会議(写真提供:しんぶん赤旗)

東京都議会は4日の本会議で、2020年度最終補正予算などを全会一致で可決しました。日本共産党の、あぜ上三和子都議は討論で、新型コロナウイルス対策の補正予算案について「財源の99.5%が国庫支出金で、都独自施策がほとんどない。小池百合子知事には本気で感染を抑え込む姿勢がない」と指摘しました。

あぜ上氏は、補正予算案でPCR検査の拡充を盛り込んでいないことについて「検査能力に一定の余裕がある今こそ、大規模検査が必要」と強調。事業者への協力金(1日当たり6万円)についても、事業者ごとの支給から店舗ごとの支給に改善したことを評価しつつ、「事業規模で必要な固定費は異なるのに、一律の協力金で不満や分断が起きている」として改善を求めました。

また、最終補正予算案で前年度の決算剰余金など1195億円を五輪準備基金に積み増すことについて、今夏の五輪の中止を求め「五輪が開催できるか不透明だ。貴重な財源をコロナ対策に活用すべきだ」と主張しました。

(「しんぶん赤旗」2021年3月5日付より)