都立高の4割超「地毛証明書」/池川都議が見直し迫る

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小池百合子知事(前列右)に質問する池川友一都議=25日、都議会本会議(写真提供:しんぶん赤旗)

人権尊重と相いれない

日本共産党の池川友一都議は25日の都議会本会議で、党都議団調査(22日発表)で判明した、都立高校全日制の177校のうち79校(44.6%)で、髪が黒以外の色だったり、くせ毛の生徒に「地毛証明書」提出を求めていることの改善を迫りました。

池川氏は黒髪ストレートを「普通」とし、それ以外の場合、「地毛証明書」を出させることは人権尊重の理念と相いれないと強調。「幼少時と中学3年の時の写真を添付させるもの」「髪の色を根元、表面、毛先と細かく測り登録させるもの」もあったと紹介しました。

都は「地毛証明書提出は任意」としていますが、79校のうち「任意」を明記していたのは5校にすぎません。

池川氏は「校則を含めた学校のルールを子どもの権利を保障する角度から見直すべきだ」と強調。藤田裕司教育長は「子どもはあらゆる場面で権利の主体として尊重される必要があり、その意見を尊重し、子どもの最善の利益を実現することは学校教育においても重要」「(地毛証明書は任意であることを)各学校に指導・助言していく」と述べました。

(「しんぶん赤旗」2021年2月26日付より)