東京都内で新型コロナウイルスの新規感染者が連日急増する中、「いつまで続くのか」「政府や東京都は何もしてくれない」などの不安や怒りが広がっています。連休半ばを過ぎた25日、新宿駅周辺で街の声を聞きました。

日本有数の歓楽街・歌舞伎町を歩く若者たち
日本有数の歓楽街・歌舞伎町を歩く若者たち=25日、東京都新宿区(WEB版「しんぶん赤旗」より)

「Go To トラベルなんかやっている場合ではない」。新宿区に住む女性は、PCR検査体制を拡充し、誰でも検査を受けることができる体制の確立が最優先だと話しました。

「検査体制を、例えばニューヨークのレベルに日本も強化すべきです。政権は感染が以前よりひどくなっているのに何もしていない」

妻の買い物に同行し、百貨店前のベンチで新聞を読んでいた会社員の男性(61)=杉並区=も、政府などの対応に失望を募らせていました。
感染拡大で医療体制がひっ迫する懸念は、この間ずっと指摘されてきたにもかかわらず、「よくなっているとは思えない」と感じるといいます。

「政府も都も危ない、危ないと言うだけで、どう感染拡大を抑えていくのか示すことができていない。こんなに感染が広がっているのに、Go To キャンペーンで旅行を推奨するなんて、いくら何でもダメだと思う」

名古屋市から来たという女性(25)は、都内での感染拡大に強い危機感があるといいます。
「愛知県でも感染が広がっていて心配。家族に持病のある人がいるので、手洗いやマスク着用の徹底など感染対策には特に力を入れています。都はこれから何か対策をするんだろうかと考えている」

雨天も重なり、休日にもかかわらず、人通りがぐっと減ってしまった街並み。飲食業も苦境が続いています。

喫茶チェーン店で働くフリーターの男性(22)は、緊急事態宣言の解除後に客数が若干、持ち直していたものの、再び大きく落ち込んでいると語りました。

「コロナ前と比べると7割減。僕個人としても生活がかかっている中、早く感染が落ち着いてほしいという気持ちだけです。政治は何も対応してくれないと感じています」

夜の飲食提供が中心の「新宿ゴールデン街」。昼間も営業するいくつかの店はあるものの、閑古鳥が鳴いていました。
夜の営業だけでは経営が成り立たず、日中は軽食・喫茶サービスを始めたバーの女性従業員は「全然、人が戻らない。他の店も会員制に切り替えて、何とかやっていますが」と話し、先が見えない状況を嘆きました。

(2020年7月26日付「しんぶん赤旗」より)