東京都は、築地市場(中央区)の移転先としている豊洲新市場(江東区)の土壌汚染追加対策工事の3回目の入札の参加業者を公募しました。
7街区(水産卸売場棟)の地下ピット床などの追加対策工事で、過去二回にわたって希望業者がなかったため、今回の入札で初めて予定価格(落札価格の上限)を事前公表しました。

工事の内容はコンクリート工事(約5,000立法メートル)、目地シーリング工事(約1万9,000平方メートル)、換気設備設置工事などで、予定価格は4億1,919万円。工期は来年6月18日までで、希望業者の受付締め切りは27日。開札は11月27日です。

8月臨時都議会で、豊洲の追加工事補正予算約55億円を都民ファーストの会、公明党、自民党、民進党などの賛成で可決しました。

過去2回希望なし 3回目の公募

都財政局は9月、9件の豊洲追加工事入札参加業者を募集しましたが、施設建物の地下空間の底面へのコンクリート敷設や換気設備の設置など4件は、参加希望者が一者(グループ)以下だったため、同22日に入札中止を決定。

都が入札の透明性向上に向け、工事参加を希望する業者が一者(グループ)以下だった場合は、入札を中止し再入札を行うという新ルールを適用したためです。

財務局は4件の工事の再入札で、「一者入札は中止」というルールを外して、参加希望者を募りましたが、10月6日までに一者以上の希望があったのは3件だけでした。

追加対策工事の再再度の入札募集が行われる豊洲新市場
追加対策工事の再々度の入札募集が行われる豊洲新市場
豊洲新市場予定地は東京ガス工場跡地で、土壌や地下水がベンゼンや水銀、シアンなどの有害物質で高濃度汚染されていました。
都は860億円を投じて土壌汚染対策を行いましたが失敗。今年に入っても地下水から環境基準の120倍のベンゼンが検出されています。都が追加対策を講じても、ベンゼンなどを環境基準以下に抑えることは絶望的です。

小池知事が来年9~10月に豊洲に移転する方針を公表したことに対して、市場関係者や消費者団体は都への不信感を強め、「豊洲移転を中止して、築地市場への再整備を」の声をあげています。

(25日付しんぶん赤旗より)