「外環の2」変更迫る 大島都議「住民の思いに応えよ」 /都議会委

質問する大島よしえ都議=16日、東京都議会
質問する大島よしえ都議
=16日、東京都議会

東京都議会都市整備委員会で16日、日本共産党の大島よしえ都議は、5月に都市計画審議会に付議される予定の、杉並区の住民から提出されている「外環道の地上部街路(外環の2)の一部区域を廃止する」都市計画提案について質問しました。

都市計画提案は、外環の2によって立ち退きを強いられる杉並区の住民が善福寺2丁目の区間(295メートル)について計画廃止を都に求めたもの。

大島氏は、提案者が廃止を求める理由として、計画が強行されれば、地元町会の東側半分が立ち退きになり、桜並木が消滅、商店街も分断されることなどをあげていることを指摘し、これらの問題点について具体的に検討したかただしました。

都市整備局の山下幸俊外郭環状道路担当部長は「地域への影響は影響データを作成し、杉並区の話し合いの会に提出した」と述べ、提案者が指摘した点について検討したとは答えませんでした。

大島氏は、都が提案を拒否して外環の2の当該部分を残す理由として防災や広域ネットワークとしての役割をあげていることに反論。▽対象地区がすでに3本の延焼遮断帯となる道路に囲まれた火災に強い地域であること▽外環の2の練馬区北側部分について地上部に代替ネットワークを確保していないにもかかわらず都が廃止しており、広域ネットワークを理由に廃止できないという理屈は成り立たないこと―を指摘し「地域住民の思いにこたえ、都市計画道路の提案を踏まえて都市計画を変更するよう」求めました。

(「しんぶん赤旗」2015年2月18日付より)