金券腐敗を一掃へ 山添氏が自民政治の転換訴え

❚ BSフジ番組

 日本共産党の山添拓政策副委員長(参院議員)は19日、BSフジ番組「プライムニュース」で自民党派閥による政治資金パーティー収入の裏金疑惑について各党議員と議論し、金権腐敗政治の一掃と自民党政治の転換を訴えました。

「プライムニュース」で発言する山添拓政策副委員長(しんぶん赤旗提供)

 山添氏は、裏金疑惑をめぐり東京地検特捜部が自民党の安倍派と二階派の事務所に強制捜査に入ったことについて問われ、「極めて重大な事態であり、自民党全体に及んでいる大変な政治腐敗だ」と指摘しました。

 その上で「政治資金収支報告書に記載すれば良かったと言われるが、問題の本質は、パーティー券収入によって、一部禁止されている企業・団体献金を事実上やっていることにある」と強調し、パーティー券購入も含めた企業・団体献金の全面禁止を提起しました。

 「しんぶん赤旗」日曜版2022年11月6日号のスクープから神戸学院大学の上脇博之教授が告発し、裏金疑惑が表面化した経緯も話題に。司会から「『赤旗』も最初は(収支報告書の)不記載の話。ここまで広がるとは思っていなかったのでは」と問われた山添氏は、日曜版のスクープ紙面を示しながら、「パーティー券を買ったのが一般の企業・団体の場合は報告義務がない。告発がなければ隠されたままだったのではないか」と述べました。

 山添氏は、内閣支持率下落もふまえた解散・総選挙について問われ、「物価高騰や社会保障削減など困難に向き合わない自民党政治が裏金づくりをしていた。自民党政治そのものを転換しなければならない」と強調。視聴者からの「野党の支持が伸びないのはなぜか」とのメールに山添氏は「経済再生、暮らし最優先、大軍拡・大増税ではなく平和外交の政治へと本気で変えられる展望を示していきたい」と語りました。

(しんぶん赤旗2023年12月21日付より)