羽田新ルート使用やめよ 党都議団が都に求める

渋谷区内に氷塊落下の疑い

東京都の武市副知事(手前右)に申し入れる日本共産党都議団=18日、都庁

 羽田空港の新飛行ルートを降下中の飛行機から東京都渋谷区内に氷塊が落下した疑いがあるとして、国土交通省が調査していることが分かりました。日本共産党都議団(大山とも子団長、19人)は18日、詳細な事実を把握し、それまでの間は新ルートの使用中止を国に求めるよう、小池百合子知事宛てに申し入れました。

 「東京」17日付が、「渋谷区内のテニスコートに小石大の氷塊が落下した」との電話が渋谷区役所に寄せられたと報じました。渋谷区環境政策課は本紙に「報道の通り」としました。国交省航空局は「断定はできないが、航空機から落下した可能性は極めて低い」としています。

 申し入れで白石たみお政策調査会長らは「新ルートの運用で落下物が住民や市街地を直撃する危険があると、繰り返し指摘してきた。氷塊落下が事実ならば極めて重大な事態」と強調。事実が認められた場合、航空事業者と国交省に抗議し、新ルートの廃止をただちに協議するよう求めました。

 武市敬副知事は「国交省に事実関係を問い合わせている。国の調査結果を待ちたい」と答えました。

(「しんぶん赤旗」2022年3月20日付より)