臨時医療施設 整備急げ/都議会コロナ特委 藤田議員が要求

パネルを示し質問する藤田都議=7日、都議会コロナ対策特別委(写真提供:しんぶん赤旗)

都議選結果受け、委員会を設置

日本共産党の藤田りょうこ東京都議は7日の都議会新型コロナウイルス対策特別委員会で、「自宅療養を余儀なくされる人が亡くなることがあってはならない」と述べ、臨時医療施設など早急な体制整備を求めました。同委員会は共産党都議団が繰り返し要求してきたもの。都議選の結果を受け設置されました。

藤田氏は「市町村と連携して、自宅療養者の安全と命を守るべきだ」と強調。感染症法の規定に基づき、自宅療養者の氏名・住所など個人情報を市町村に提供すべきだと提案しました。

福祉保健局の杉下由行担当部長は「早急に情報共有を図っていく」と答えました。

藤田氏は、都の検査件数が1日3万件程度と少なく、東京都社会福祉協議会の調査でも「濃厚接触者になったのにPCR検査ができない」との声が多数寄せられたことを示し、保健所への支援強化や、高齢者・障害者施設の検査の延長・対象拡大、医療提供体制が弱い島しょ地域の検査拡充を提起しました。

福祉保健局は福祉施設の検査の延長について「今後の感染状況を踏まえ検討していく」と答えました。

藤田氏は、委員会への小池百合子知事の出席や、緊急事態宣言延長の場合に都議会臨時会の招集を強く求めました。

(「しんぶん赤旗」2021年9月8日付より)