パラ学校観戦中止せよ/共産党が文科省聞き取り

吉良・谷川・坂井氏ら参加

文科省に聞き取る吉良よし子参院議員(左列上から2人目)(写真提供:しんぶん赤旗)

日本共産党の吉良よし子参院議員、谷川智行、坂井和歌子両衆院比例予定候補らは20日、東京パラリンピックの学校連携観戦について、オンラインで文科省に聞き取りをおこないました。江東区、杉並区、江戸川区、渋谷区、新宿区の各区議が参加しました。

「国が行くなという立場にない」と繰り返す担当者に対し、吉良氏は東京都教育委員会の臨時会で出席した4人全員が反対したことを紹介し、「学校観戦を進める知事は尊重されるが、都教委の4人の声は尊重されないのか」と追及。坂井氏は「コロナの感染拡大の中で誤ったメッセージになる」、谷川氏は「今回無観客を決めたのは感染リスクが高いからという認識か。だとしたらなぜ、子どもたちは観戦してもいいのか」と尋ねました。

担当者はすべての問いに「自治体や保護者の判断に任せている」と答えるにとどまりました。

江東区の大つきかおり区議は「国が緊急事態宣言を出しているのに、やりたいところはやればいいというのはまったく無責任な対応」と指摘。

江戸川区の大橋美枝子区議は保護者から届いた「子どもたちの命に関わるリスクは可能な限り減らしてあげたい」という声を紹介しながら、パラ観戦に行く、行かないで子どもたちに分断を持ち込むことを批判しました。

吉良氏は「危機的な感染状況を直視し、観戦計画は中止を」と重ねて求めました。

(「しんぶん赤旗」2021年8月21日付より)