コロナ禍 学生食糧支援 育む連帯/党八王子市議団のとりくみ

「しんぶん赤旗」の特集「若者BOXワイド」に望月翔平・八王子市議会議員(27)の手記が掲載されました。


世の中動かせる実感

女性宣伝を行う(右)アオヤギ都議候補と望月市議

東京都八王子市は21の大学や短大などがあり、約10万人の学生が学ぶ全国有数の学園都市です。新型コロナの感染拡大は、以前から高い学費負担を背負っていた学生にとって、学ぶ環境をさらに厳しくしています。

日本共産党市議団は、学生の困難に寄りそうために、給付金など、いち早く市独自の支援を求めてきました。何よりも心強かったのはこの間、市内の大学に通う学生が、市や議会に対して、支援の要望書や陳情を提出するなど、直接声をあげてくれたことです。

学生の厳しい実態は、市が行った2回の調査でも明らかになり、国の支援から外れた市内在住・出身の学生800人を対象に1人10万円を給付する独自支援策が実現しました。もっと広い調査が必要です。

党市議団は、学生から実情を聞き、独自支援の期限の延長とともに要件の一部撤廃や緩和を実現しました。

要望を出した学生は、これまで市政への関心は薄かったのですが、「市へ要請をしたい」と市議団まで連絡をくれました。

その後、市議会でのやりとりを学生に報告すると、さらに連絡をくれて、「市が何をやっているか知りたい。SNSで流せないか」と提案があり、実現しています。こうした経験を通じ学生たちは、「自分たちでも世の中を動かせると実感している」といいます。

一方で食料支援の現場では、いまだに多くの学生が、日々の食事もままならない状況で、引き続き支援を求めていきます。

7月の都議選では、アオヤギ有希子市議が、清水ひで子都議からバトンタッチするため奮闘しています。定期的に「女性宣伝」に取り組み、私も参加しています。ここではジェンダー平等や「生理の貧困」の訴えに共感が寄せられました。議会では「学校や公共施設などで生理用品の配布を」と求め、「関係者から話を聞き、対応を進める」と答弁もありました。

学生支援でも、ジェンダー平等でも、これまで政治への関心があまりなかった人からも声があがり、政治を変える大きなうねりだと感じています。

都議選、総選挙に勝利して、性別も世代も関係なく、一人ひとりの多様な生き方や価値観が大切にされる当たり前の政治を実現するために引き続き頑張ります。

(2021年4月1日付「しんぶん赤旗」より)