コロナ解雇 仕事ない ■ ネットカフェ暮らし / 「年越し相談村」30日、1月2日も

写真 年越し支援・コロナ被害相談村
(写真)生活困窮者を支援しようと開かれた年越し支援・コロナ被害相談村=29日、東京都新宿区

「年越し支援・コロナ被害相談村」が29日、東京都新宿区立大久保公園で開かれ、コロナ禍で住まいを失った人の相談や、都が用意した緊急一時宿泊場所の利用支援などを行いました。

日本労働弁護団など有志が実行委員会をつくり、全労連、連合、全労協の人がボランティアに参加。午後5時までに55人が相談に訪れました。

6月にコロナによる業績悪化を理由に解雇された男性(38)は「ハローワークは求職者が多く仕事が見つからない。個人事業主の道を模索して借金が増えた」と言います。家の冷暖房が壊れて住めなくなり、緊急宿泊につながりました。「相談しても門前払いかと覚悟していたが、手厚く対応してもらった」と喜びました。

建設会社で重機を動かしていた男性(42)は、労働基準監督署に相談し会社に休業手当を請求したことで退職に追い込まれ、寮も退去してネットカフェに寝泊まりしています。「週3日程度、日雇いで重機を動かしているが、月10万円ちょっとの収入。ネットカフェ代が6万円かかり、カツカツです。今の生活を抜け出したい」と語り、同じネットカフェに寝泊まりしていた女性2人にも相談村を紹介していました。

相談村は30日、1月2日も午前10時~午後5時まで行われます。

(「しんぶん赤旗」2020年12月30日付より)