「年越し大人食堂」三が日まで 都内公園など

「年越し大人食堂」への参加をよびかけた会見=21日、参院議員会館(写真提供:しんぶん赤旗)

食事・緊急宿泊施設を提供

公的機関の窓口が縮小される年末年始、仕事と住まいを失った人たちを支援につなぐ「年越し大人(おとな)食堂」を市民団体が東京都内で開きます。都が用意するビジネスホテルなど緊急宿泊施設への入居につなぎ、温かい食事を提供します。

「新型コロナ災害緊急アクション」のメンバーらが21日、国会内で会見しました。同アクションの瀬戸大作さんは、コロナ禍の長期化で「所持金千円を切った状態での相談が続いている」と発言。相談者の8割以上が20代~40代で、女性からの相談も急増していると話しました。

「つくろい東京ファンド」の稲葉剛さんは、コロナ禍でさまざまな層に困窮が広がっているとして「人生で初めて路上に出る絶望感はいかばかりかと思う。一人じゃないと伝えたい」と発言。作家の雨宮処凛さんは「生き残るための情報がある。見に来るだけでもいい」と参加を呼びかけました。


▽「池袋緊急相談会」31日、午後3時~6時。東池袋中央公園(豊島区)。生活や労働、医療相談、食料の配布など。

▽「年越し大人食堂」2021年1月1日、3日、正午~午後6時。聖イグナチオ教会(千代田区)。相談に加え、料理研究家の枝元なほみさんの協力の下で調理した温かい食事(両日ともに200食)、衣料品などを渡します。

(2020年12月22日付「しんぶん赤旗」より)