鉄筋不足の中央道橋工事 / 最終契約額 落札の倍

野党が合同ヒアリング

高速道路耐震偽装問題に関する野党合同ヒアリング=12日、国会内(写真提供:しんぶん赤旗)

中央自動車道(ネクスコ中日本)の中日本高速道路をまたぐ緑橋 (東京都日野市)の耐震補強工事の不備問題で、日本共産党や立憲民主党などの野党は12 日、国会内で合同ヒアリングを行いました。工事は橋と台の接続部分を鉄筋コンクリートで補強するもので、必要な鉄筋8本が不足していました。

国土交通省によると、同工事は指名競争入札で8億1631万円の予定価格に対し、大島産業(福岡県宗像市)が6億242万円で落札しましたが、最終契約額は13億2910万円だったことが判明しました。

野党側は「落札価格の2倍はあり得ない」「異常だ」と追及。ネクスコ中日本の担当者は「渋滞が激しく昼間から夜間工事へ変更し た」などと説明しました。

また同担当者は、鉄筋8本の不足が大島産業の管理不足とした調査報告について、管理不足の原因は究明中と述べるにとどまりまし た。

(2020年11月13日付「しんぶん赤旗」より)